Consulの起動
前回記事で記載したConsulの導入では、ダウンロードの方法を解説しました。
今回は、ダウンロードしたファイルを実行し、consulを起動する部分を解説していきます。
consulの実行
consulを実行するには以下のようにコマンドを実行します。まずはコマンドを確認してください。
$ consul agent -bind=192.168.0.100 -data-dir=/tmp/cosul
基本コマンドは「consul agent」ですが、その後ろにいくつかオプションの指定が必要です。上の例で言えば二つです。
| オプション | 指定項目 |
| -bind=192.168.0.100 | 自分自身のIPアドレスを指定します。 |
| -data-dir=/tmp/cosul | consulが起動する際のファイルが格納されるディレクトリを指定します。 |
例では二つだけですが、consulのオプションは実はものすごく多くて全て把握しきれないので、今回は基本的ないくつかのオプションのみを記載するに留めます。
| オプション | 指定項目 |
| -server | サーバーとして起動する |
| -bootstrap-expect 1 | サーバー(リーダー)の数を指定する |
| -pid-file=XXXXXX.pid | プロセスIDの入ったファイルの格納先を指定する |
| -node=XXXXXX | サーバー名を指定する |
| -config-dir XXXXXX | オプション等をconfigファイルとして設定する |
| -ui | web画面で表示する |
上記オプション等を-config-dirを使って、ファイル形式で指定した例となります。
$ mkdir -p /etc/consul/consul.d
$ vi consul.json
{
"server": true,
"bootstrap_expect": 1,
"client_addr": "0.0.0.0",
"bind_addr": "192.168.0.100",
"node_name": "server1",
"datacenter": "dc1",
"data_dir": "/var/consul",
"log_level": "INFO",
"enable_script_checks": true,
"enable_syslog": true,
"check_update_interval": "10s",
"ui": true,
"start_join": [
"192.168.0.100"
]
}
:wq ← 保存
$ consul agent -config-dir /etc/consul/consul.d
-uiオプションを指定しているので、ブラウザで見る事ができます。
-bind_addrで指定したIPアドレスをブラウザのURL欄に入力し、末尾に”:8500″を付けます。
http://192.168.0.100:8500
表示すると下の図のようになります。(色々設定をした状態)
![]()
既に、いくつかサービスを登録していますが、webサービスを提供するhttpdや監視ツールのmonit、zabbix等がサービスとして表示されているのがわかります。試しにhttpdをクリックしてみると、下のようにサービスの現在の状態が表示されます。
![]()
このように、表示させたいサービスを登録していく事で様々な状況に対応した監視をする事ができるようになります。
次回は、サービスディスカバリーに必要なクラスタの構成について解説していきます。
